モバイルバッテリーの安全性について
モバイルバッテリーの発火事故が多く報道されています。特に、2025年7月のJR山手線車内での発火事故や、同8月の新幹線のぞみ車内での発火事故など、身近な場所での事故を目にして不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
リチウムイオン電池を使用したバッテリー製品の事故は年々増加しており、気温が高くなる6月~8月に集中しているとの事です。
では、なぜモバイルバッテリーは発火してしまったのでしょうか?
また、発火のリスクのない安全な商品は、どのように選べば良いのでしょうか?
本記事では、年間数万個のモバイルグッズを記念品として販売するアスフィール(記念品コンシェル)が、安全なモバイルバッテリーを選ぶポイントをお伝えします。
モバイルバッテリーの発火の原因は?
主な原因は、「ショート(短絡)」です。
ショートとは簡単に言うと、「電気が通るべき道を通らず、プラスとマイナスが直接つながってしまうこと」です。
ショートが起こると、通常よりも大きな電流が流れ、過熱したり、場合によっては火花が出たりすることもあります。
ショートが起こる要因は様々ありますが、身近なものは下記の4つです。
- 落とす・ぶつけるなどの強い物理的衝撃
- 高温・多湿の環境
- 長期間の無充電
- 不適切な充電(過充電・不適切なケーブルの使用・ホコリ混入など)
上記のような要因により、バッテリーの内部にガスが溜まって膨張し、破裂・液漏れしたり、ショートが引き起こされる可能性があるのです。
高温が大きな要因の一つになっているので、夏場の事故が特に多くなっているのですね。
発火させない、正しい使い方とは?
前述のショートを引き起こす要因を避けるのがポイントです。
①落とさない、ぶつけないように気を付ける
モバイルバッテリー以外でも、リチウムイオン電池を使用しているイヤホン・ハンディーファンなどは、落としやすいため注意が必要です。歩きながら使用して落としてしまう事が多いようなので、できるだけ立ち止まって使用したり、ストラップを付けるなどの対策が有効かもしれません。
②高温・多湿の環境に置かない
夏場、車の中には絶対に置かないようにしましょう。また、屋外でカバンの中に入れて長時間放置するのも、直射日光の当たる場所では避けた方が良いかもしれません。家の中でも、陽の当たる窓際は避け、できるだけ涼しい場所で保管するのが望ましいです。
③水に濡らさない
基本的な事ですが、海や川などに携帯する時には特に気を付けましょう。
④定期的に充電する
バッテリーは、完全に放電して充電がゼロの状態で放置すると、膨張してしまう事があります。
これは不良品だからという事ではなく、どんなに高価で優秀なバッテリーでも起こりえる事です。
定期的に充電しておけば防げるので、しばらく使用しない時でも3か月に1度程度は充電をしましょう。
⑤ホコリがつかないように注意する
USBポートにホコリが入ったまま充電してしまうと、ショートの原因になります。
⑥ケーブルの変形、断線に注意する
ケーブルの不具合によってバッテリー側がショートしてしまう事もあります。使い終わったらケーブルは外して保管しておきましょう。また、ケーブルを強く曲げたりねじったりすると、断線の原因になりますので注意しましょう。
⑦正しいケーブルを使用する
基本的には、モバイルバッテリーに付属のケーブルを使用しましょう。USB Type-Cなど汎用的なものであれば別のケーブルを使っても大丈夫な場合が多いですが、粗悪な商品の場合は充電が遅かったり、電流に耐え切れず発熱したりと不具合が起きることがあります。
⑧熱がこもる場所で使用しない
ポケットやバッグに入れて、完全に密閉すると熱がこもり、思った以上の高温になる事があります。放熱できないとバッテリーが高温になってしまう可能性があるので、通気性の良い環境で使用しましょう。
⑨不要になったら、正しく捨てる
燃えるゴミや不燃ゴミに混ぜて捨ててしまうと、ゴミ収集車の中で発火してしまう事があります。大変危険ですので、不要になったバッテリーは正しい方法で捨てましょう。
まずは自治体のルールを確認し、回収可能な場合はそちらに出しましょう。自治体では回収していない場合、JBRCのリサイクル協力店にお渡しいただけます。
膨らんでしまっているバッテリーは回収していない場合もありますが、メーカーが回収している場合も多いです。(2026年からはメーカーの回収が義務化されます)メーカーは製品の裏面や側面に記載してあると思いますので、ご確認ください。
正しく使っても発火する事はある?バッテリーの選び方のポイント
せっかく気を付けて使用していても、バッテリー自体の品質が悪ければ、発火してしまう可能性はあります。バッテリーを選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。
①PSEマークがあるか
電気用品安全法の基準をクリアした認証商品に付けられるマークです。日本国内ではPSEマークがない商品の販売は違法となりますが、フリマサイトなどでマークの無い商品を買わないよう注意が必要です。
②信頼のおけるメーカーの商品か
よく聞くブランド名ではなくても、しっかりとしたメーカーは多いです。知らないメーカーの場合は事前に調べてみるのも良いかもしれません。
③リコールされている商品ではないか
リコールとは、欠陥のある商品についてメーカーが交換や回収を行う事です。大手企業の商品であっても、リコールされている場合があります。メーカーがリコールを呼び掛けていても、知らずに買ってしまうという事がないように注意が必要です。
安いバッテリーは危ない?
よく、「安かろう悪かろう」などと言います。確かに安い商品は、その分何かを犠牲にしているなんて事はよくあります。
実際、海外製の極端に安いモバイルバッテリーは安全機能が不十分だったり、検品をしっかりしていなかったりと、安全性に疑問がある商品もあるようです。
しかし、安いモバイルバッテリーが全て危険な訳ではありません。企業努力によって安全なモバイルバッテリーを安く販売している場合もあります。また、高額なブランドのモバイルバッテリーであっても、リコール対象になっている製品、事故の起きている製品は多くあります。
大事なのは、その製品の安全性をきちんと確かめてから購入する事ではないでしょうか。
記念品コンシェルのモバイルバッテリーの安全性は?
当サイトのモバイルバッテリー・モバイルグッズは、安全性を確認し、信頼できる商品のみを掲載しております。
- 日本メーカーの技術スタッフが、設計図面から検討。回路や部品選択から監修しています。
- もちろん全商品PSEマーク付きです。
- 安全のための保護回路をしっかり搭載しています。
- 不良率は低く、万が一不良が起きた場合は原因調査・再発防止を徹底しております。これまでに事故は起きておりません。
最後に
モバイルバッテリーもモバイルグッズも、便利で贈答品として喜ばれる商品ですので、ぜひご検討下さい。
もしモバイルバッテリーについてご不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。